尾花沢市 細野の山々についてご紹介致します。

御堂森

御堂森は全国的に最も新しい山名と登山道となるであろう山です。2016年に森林管理署より登山道開発の許可を頂き進めていたところ、国土地理院図には標高1056.59m、三等三角点(北緯38°29’59”40.35東経140°30’17”05.08)に山名の記載がなく、尾花沢市役所を通じ国土地理院に山名の記載を申請したところ、2016年11月に御堂森の山名が記載されることになりました。2017年3月には「やまがた百名山」にも選定されました。登山口は尾花沢市細野地区にあり、林道を車で進み、標高450mより歩き始め30分程登ると稜線に出ます。そこには土を盛った防火線があり、標高620mまで続きます。標高660mのブナコブ平を通過し、さらに歩を進めると木々の開けた場所があり、北方に鳥海山を望む事が出来ます。この辺りからブナの大木の間を進み、標高950mから山頂まで急斜面を一気に登ることになります。山頂からは鳥海山、神室連峰、翁山、船形山、蔵王連峰、朝日連峰、葉山、月山と県内の名だたる山を一望することが出来ます。標高差606m、登り3時間、下り2時間30分のコースで、山頂には祠が祀られており、そのそばには三等三角点と山名を示す標柱が立てられております。

 

 

大平山

大平山は尾花沢市細野地区に有り、2016年に「やまがた百名山」に選定された山です。全山民有地で、国土地理院図には標高813.60m三等三角点(北緯38°30’59”48.66 東経140°27’12”94.66)で記載されております。大平山は地元小学校校歌の一節に、「大平山は春の日にかすみ こぶしの花のしろじろと咲けば夢と希望とやさしく育つよ わたくしたち常盤小学校」と歌われ、地域の山として親しまれております。登山口は尾花沢市細野地区にあり、林道を車で進み標高470mより歩き始め、片道1.8k、標高差343m、登り1時間30分、下り1時間のコースで、山頂からはすぐ手が届きそうな甑岳(こしきだけ)と尾花沢市全域の大パノラマが楽しめます。山頂には三等三角点と祠が祀られており、山頂直下には御上人様の忘れ物としてし獅子岩と烏帽子岩があります。細野地区では、村おこし事業として春に「高い山運開き&山菜まつり」と称して山開きを実施し知名度を上げてきました。

大平山山麓に古峰(こぶはら)神社(北緯38°31’42”東経140°27’37”)があり、453mを最高地点とする周回3.8km 2時間のトレッキングコースが2016年に細野地区内の有志よって作られました。コース入口より1.6km進んだ斜面には岩円堂様という天然洞窟があり、その内に奥の院には御神体が祀られております。山頂には明治22年、地区の有力者が農業、火防の神として祠を建立された古峰神社があります。そこからは神室連峰、翁山を見ることが出来、下方には細野地区を一望することが出来ます。神社裏手の岩稜部を通りしばらく下ると大平石切り場に着きます。この石は大谷石に類似しており、加工しやすく、石垣、石蔵、神社鳥居に使用され、羽黒山の参道にも使われたと言い伝えられています。